障害を"持っている"人はいない(仮) 壁打ち試料

「障害を『持っている』人はいない(仮)」基調講演壁打ち用資料

「障害を『持っている』人はいない(仮)」
基調講演壁打ち用資料

はじめに:なぜ、僕はこの問いを立てるのか?

もし、僕があなたにこう尋ねたら、どう感じますか?
「実は、あなたも"障害"がありますよね?」

多くの人がこの問いにドキッとするのは、僕たちが「障害は個人が"所有する"ものだ」という、見えない呪縛に囚われているからではないでしょうか。この資料は、その当たり前を、あなたと一緒に見つめ直すための招待状です。


僕がたどり着いた、世界の「見え方」

僕がこの講演で最も伝えたい、ただ一つの事実。それは、

障害を「持っている」人はいない。
それは、個人の特性と環境との相互作用によって生まれる「現象」である。

「現象」としての障害を、3つの視点から理解する

視点①:僕自身の体験

僕自身、自宅のような慣れた環境では、視覚特性を「障害」として感じることはほとんどありません。しかし、全く知らない場所に置かれた時、僕の特性と、その場所の特性(配慮のない環境)が組み合わさることで、初めて「障害」という現象が生まれるのです。

視点②:パズルのピースという考え方

内科医の野上 徳子(のがみ とくこ)さんとの対話で、この考えはさらに深まりました。僕たちは誰もが「凹み」と「出っ張り」を持つパズルのピースのような存在です。「凹み」(障害や欠点と見なされる部分)があるからこそ、他者と繋がり、助け合いという美しい関係性が生まれるのです。

視点③:「才能」との反転

この法則は「才能」にも当てはまります。「才能」すら、持っている人はいないのです。ある特性が、環境との関係性の中で「困りごと」になれば障害と呼ばれ、「輝き」になれば才能と呼ばれる。本質は同じ「能力特性」と「環境」の相互作用に過ぎません。


僕の原体験と、この思想が生まれた背景

この思想は、机上の空論ではありません。僕自身の、生々しい人生体験から生まれています。

視覚障害を持つ父のつらい気持ちを理解したくて、「自分も視覚障害になりたい」とさえ願ったほどの、深い愛情。そして、かつては「障害者を見下していた」自分と、その根底にあった「社会の役立たずになることへの恐怖」。

この矛盾と向き合い、自分を「ゆるした」経験こそが、僕の活動の原動力です。


講演のゴール、そして「プロジェクト・ヨハック」へ

この「現象」という視点を持つことで、僕たちの心には「余白」が生まれます。「なんとかしなきゃ」という焦りから、「何が起きているんだろう?」と観察する視点へ。

そして、この講演は、その「余白」を使って僕たちの社会をより良くしていくための壮大な社会実験**「プロジェクト・ヨハック」の始まり**でもあるのです。


【本題】あなたとの対話から、このムーブメントを始めたい

このテーマは、僕一人で完成させるものではありません。すでに、内科医の野上 徳子さんをはじめ、多くの方との対話の中で磨かれてきました。そして、あなたとの対話を通して、さらに進化させていきたいと考えています。

A) 基調講演に関する壁打ち

具体的には、この講演を最高のものにするため、以下の点についてあなたの知恵をお借りしたいです。

論点1:最初の「問い」について

冒頭の「あなたも障害がありますよね?」という問いは、最も効果的か?もっと心を掴むための、別の切り口や言葉はあるだろうか?

論点2:最適な「たとえ話」について

「現象」という概念を、初対面の聴衆に直感的に伝えるための、最も秀逸なたとえ話は何か?(例:パズルのピース、天気、料理のレシピなど)

論点3:感情の「ストーリー」について

聴衆が「頭での理解」から「心での受容」へとシフトするために、どのようなストーリーや感情の揺さぶりが効果的か?僕自身のどのエピソードを、どの深さで語るべきか?

論点4:未来への「橋渡し」について

講演の感動を、「良い話だった」で終わらせず、「プロジェクト・ヨハック」への具体的な参加や関心へと繋げるための、最も自然で力強いクロージングはどのような形か?

B) あらゆる可能性へのオープンな招待状

そして、最後に。
このテーマに直接関係なくても構いません。

「細川亮と、こんなことをしたら面白いんじゃないか?」

という、あなたの自由なアイデアや提案も心から歓迎します。僕の活動は、予期せぬ出会いと共鳴から生まれる「遊び」でもあります。講演、プロジェクト、あるいは全く新しい何か。あなたとの対話から、何が生まれるのかを、僕自身が一番楽しみにしています。お気軽にご連絡ください。

このページも視覚障害の僕がAIとの共創で形にしています。
あなたと何をともに作り出せるかとても楽しみです。

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